ワニタンカレーは、表面の模様が気になるが・・・



静岡県の湖西市に、

ワニ肉のカレーを売っているお店があるという



(この辺りね)



ネットで取り寄せることも出来るが、
我が家から行けない距離ではない。

爬虫類好きの嫁の、行こう行こうという目に負け、
オンボロ車で浜名湖の西岸へと向かった。





農家の駐車場に車を滑り込ませると、

目の前に、目的のワニ園があった。



小池ワニ園

事前連絡もせず、突然の訪問だったが、
おばあちゃんが親切に案内してくれた。
(おばあちゃん、本当にありがとう!!)




まずは食材のことを知るために、ワニ園見学



園内へと入ると、まず目に飛び込んできたのは、

危険動物の文字だった。



 なんて指定があるんだね。

いかにも危険っぽいってオーラが出まくっていて、
少し引いた俺なんだけど、
一緒にいた嫁(爬虫類LOVE)がズンズン進んでいくもんだから、
俺も慌てて後を追う。



おばあちゃんに続いてうちの嫁、そして最後に俺

ドラクエに例えると、商人・遊び人・戦士の順か。
全滅コースだな。





「今日は寒いで、ワニさんたちもじっとしてるでねぇ・・・」

そう言うおばあちゃんの、指差す方向を見ると、



ワニがわんさかいた。


改めて言っておくと、ここは動物園ではない。
言わば牧場である。
食うために、養殖しているのだ。

ツヤのいい牛を見て、美味そうと思ったことはあるが、
プカプカと浮くワニを見ても、美味そうには思えない。

食われそうとは思っても、食えそうとは思えないのだ。



(美味そうに、見える?)


「カワイイ〜!!」と大はしゃぎする嫁の横で、

「これを、食うんだよなぁ・・・」と首をひねる俺
(いや、確かに格好いいとは思った。)


そんな二人に、おばあちゃんは

・ワニ養殖がいかに簡単か
(臭わない、エサもほとんど食べない、吠えない、大人しい・・・らしい)

・ワニの肉がどれだけ身体にいいか
(コレステロール値を下げるらしい)

を切々と語ってくれたのだった。






ワニ園見学を終えた俺たちは、
ワニカレーが売っているという物販コーナーへと移動
(地域の産物を売る場所っぽかった)




レジ前に並ぶワニカレーを購入し、
家路についたのであった。



ここからが本番 ワニのカレーを食べてみよう 


こちらが今日の主役



買った後に気づいたんだが、
このカレー、ワニカレーではなく、
ワニのタン(舌)を使った、ワニタンカレーだった。




原材料名:ワニ
肉→ワニ舌




・・・・。



表示が正直過ぎて、困ってしまう。






温めるだけで食べられるのがレトルトのいい所。
ワニ肉ってどれくらい煮込めばいいのかとか考える必要もなく、完成

ではでは、

いっただきまーっす!!!









ふむ・・・・(食)










これはなかなか・・・

カレーが本格派じゃないか。


ワニのおかげなのかはよく分からないが、

カレー自体が美味い。



ちょっと辛目のルーが、ご飯に合う。



かなり前に食べた
熊カレー&エゾシカカレー
が酷かっただけに、
今回も「とりあえずカレーにぶち込んでみました」的な
やっつけ感あふれるものかと思っていたが、
大違いだった。


美味い。カレーが美味い。



注目のワニのタンはというと・・・



こんな感じ。

これね、すっごくプルプルなのよ。
豚の角煮か、旬のブリのようなプルプルっぷり。


口の中に入れると、
甘味と旨味を出しながら溶けていく・・・
うめぇ・・・うめぇぜワニタン・・・



とても、

コイツの舌とは思えない・・・w

ってか、こんなにプルプルの舌だったのか、キミは!!w




感動に打ち震えた俺は、

「こりゃワニの養殖って、流行るぜ!
牛・豚・鶏・羊に続くのはワニだね!」


などと熱弁をふるいながら食べ進めていたわけだが・・・



途中で、スプーンが止まった。





あ・・・・なんか模様がワニっぽい・・・。。。




気にし始めるとキリがない。

以降、俺のワニ熱はトーンダウンし、
黙々と食べることになった。





↑で俺が見たものは、
ワニ特有の何かというわけでもなかったかもしれないが、
気にしまいと思っていても、
何かのきっかけに気にしてしまうあたりが、
まだまだワニを食用とするところの難しさなのだろう。
完全に慣れるにはまだまだ時間が必要だと思う。

とはいえ、
タンの表面の模様は気になったが、
ワニタンは抜群に美味い。

ワニ肉に慣れが必要であれば、
まずは小学校の給食に提供することから始めて、
徐々に食肉としてのワニを広めていけたらいいと思う。
もしそれが出来たら、30年後くらいには、
ワニ肉の焼肉チェーンが並んでいても、おかしくない。


素質はある、足りないのは慣れだけだ。






お終い





今回行ったのは、

小池ワニ総本舗さん
お取り寄せも可能みたいです。
一家でやっている商売のようなので、
対応が行き届かなかったとしても、優しくしてあげてください。


そして今回の記事は
デイリーポータルZの
ワニ養殖を見てきた」に触発されて書きました。

楽しい情報をありがとうございました。



関連記事:ワニラーメンを食べてみた(奇食の館)



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