パワーブレンドとは
あらゆる物質に内在する、物質頭脳に対し、
さまざまな情報を入力し、指示通りの仕事をさせることです。
世界で初めて、
物質頭脳の発見と念（念波）の実用化に成功しました。
おっと失礼
決して、俺が変な科学に目覚めたわけではない。
今回行ったお店は、
この念波でたこ焼きの味を変えるというお店なのである。
やって来たのは、南千住駅の側にあるパワーブレンドというお店。
店に入ると、こんな張り紙が目に付いた・・・
そう、これが冒頭の一文である。
物質頭脳の発見と念波の実用化・・・・
あまりの異次元っぷりにしばし呆然
(ﾟДﾟ)
ダメだ・・・いきなりの全力疾走 orz
明後日の方向へ向かって走っていくパワーブレンドに、
早くもついていけない。
その貼り紙の下には、
パワーブレンドによる味の変化リストが貼ってあった。
（現代の魔法・・・・ｗ）
基本となる「元味」をゼロ番として、
ざっと５４番まで。
中には、
キムタク、ゾマホンなんていう、明らかに食べ物じゃない味も含まれているが、
これらは名前の横の説明をよく読むと
どうやら「その人のイメージっぽい味になる」ということらしい。
◆ まずは普通の味のたこ焼きを食べてみる ◆
いきなり懐かしのゾマホンあたりで攻めたいところだが、
ここは、はやる気持ちを抑えて、
まずは基本となる普通のたこ焼きを注文してみた。
たこ焼き ８個で３５０円
一応、中もチェックしてみた。
中も普通のたこ焼きだった。
変わっている所は全くない。
味はというと、、、、
これが美味い！！！
正直言って、たこ焼きの味には全く期待していなかっただけに、
（むしろかなり悲惨なのを想像していたｗ）
たこ焼きの出来の良さには驚いた。
美味いじゃないか。
◆ 次に、パワーブレンドをお願いしてみたんだが・・・ ◆
さて、
ここからが本番だ。
正直なところ、
「たこ焼きのゾマホン味をください！」だとか
「小泉純一郎味をください！」だなんて、
いい大人が口に出してしまって大丈夫なのか？！
と色々な心配をして５分ほど悩んだが、
意を決して店主に話しかけてみた。
俺「あの・・・たこ焼きの、
小泉純一郎味って、出来るんですか？」
なぜかゾマホンではなく小泉を選んだジャパニーズな俺に、
店主はこう応じた
店主「出来ますよ。」
店主は短くそう答えると、
たこ焼きを一皿差し出してきた。
たこ焼き ８個で３５０円
さっきと変わらない値段だ。
中身も変わらない。
どこが小泉なんだ？！？！？！
首をひねりまくる俺に、
店主がこんなことを言ってきた。
店主「ちょっと、たこ焼きをこの皿に一つだけ置いて」
俺「はい。こうでいいですか？」
店主「うん」
パチン！！！！！
突然、店主が小皿のたこ焼きに向けて、指パッチンを鳴らす。
何だ？！何が起きたんだ？！？！？！？！！？
店主「はい、あっさりになった。」
俺「？！？！？！？！？！？！？！？！」
店主「もう味が変わったから。その表を見て。」
店主が指を指す先には、
こんな紙が貼ってあった。
なるほど・・・・
今の指パッチンで、元味からあっさり味になったということらしい。
ようやく追いつけた。
店主「じゃあ次、もう一つを皿に分けて。」
俺「はい。」
パチン！！！
店主「はい、こってりになった。」
俺「・・・・・。」
なったか？！こってり
パワーブレンドによってあっさりになった（はず）たこ焼きと、
こってりになった（はず）たこ焼きを食べてみた。
味は・・・・うーむ・・・・・（笑）
とはいえ、あんなパフォーマンスを見せられた後で、
真顔で「分からない」とは言いづらい・・・
必死に自己暗示をかけて店主に歩み寄ろうという努力をしつつ、
食べ進めたのであった。
（そういや結局、小泉純一郎味はどこにいったんだろうｗ）
◆ 去り際に・・・ ◆
２パック目のたこ焼きを食べ終え、
店から去ろうとしたところで、店主が声をかけてきた。
店主「どうですか？味の変化が分かりましたか？」
俺「いや〜、難しいですね〜（笑）」
正直に、且つ相手を傷つけないように言ったつもりだったが、
若干、店主の顔が曇ったような気がした。
そして、返ってきた言葉はこんな感じだった。
店主「・・・・・、辛いモノとか、よく食べますか？」
俺「えぇまぁ、たまには・・・。」
店主「あぁ、辛いモノを食べると、味オンチになりますから。」
あぁ・・・俺が悪いんだ・・・・ｗ
小泉純一郎味が分からなかったのも、
俺のカレー好きが原因で味覚オンチになってたせいだったのか・・・ orz
そうだ、そうに違いない。
念波による味の変化が分からなかったのは、
全面的に俺が悪いに違いない。きっとそうだ。
だけど、なんだか釈然としない（笑）、
パワーブレンドのたこ焼きだった。
お終い
今回行ったお店は
パワーブレンドというお店。
（場所はこの辺り）
美味しいたこ焼き屋として地域に親しまれているようで、
俺が居る間もひっきりなしにテイクアウトの客が来ていました。
店主は大人しい感じの方だったので、
あまり厳しいことを言わないであげてください（笑）
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