「地球の歩き方」ですら勧めないスイーツ、その名もPetha(ペーター)

 

 

インドの首都デリーから南東に200kmほど、

かの有名なタージ・マハルのある町、アグラに来ております。

今日もタージ・マハルは綺麗でした。

 

無事にいくつかの史跡を見終え、

 

帰途についたところで、ドライバー氏が突然車を止めた。

そして何やら露店へと走るドライバー氏。

 

戻って来た時には、小脇に何かを抱えていた。

 

 

俺「ん?どうしたの???」

 

ドライバー「これ、アグラの名物です。美味しいですよ。」

 

俺「え?俺にくれるの?ありがとう!!」

 

 

というわけで、

 

もらってしまった。

謎のプラスチックケースにみっちりと詰まった、何か

 

フタを開けると、不規則に並ぶ、何か

これをきっちり整列させようとしないのが

日本人との感覚の違いなんだろうな。。。

 

俺が知っているのは、これがスイーツであること

名前は「ペーター」であること。

そしてこれがアグラの名物であること。

名物に美味い物無しとはよく言ったものだが、

あれは所詮は日本の話。

 

インドでは名物が美味い物である可能性も・・・

 

ある・・・かな・・・

 

自分をダマしつつ・・・

 

いっただきまーっす!!!

甘っ!!!!

なんだこの、砂糖の塊みたいなヤツは!!!

しゃりっとする歯ざわり、

そして口の中に溶けて流れ込んでくる甘さ・・・・

 

砂糖そのものなんじゃなかろうか?!?!

 

コメカミに響く甘さ

 

一体こいつは何なんだ?!

 

ふと手に取った「地球の歩き方」にこんな記述があった

 

「日本人に口には合うとは言えない」

「話のタネに食べてみるのもいいだろう」

 

なんだこの書き方は笑

 

旅人御用達の本で全く勧められていないペーター

 

どうやら冬瓜をシロップ漬けにしたスイーツなんだそうな。

 

なるほど。通りで甘いわけだ。

 

 

 

 

そのシロップ漬けの冬瓜が、

 

まだ、こんなにあるんだが・・・・

毎日少しずつ食べる・・・か・・・?

 

迷った挙句、このままフタを閉じて、

 

職場に持って行ってみることにした。

 

 

 

(次の日)

 

 

 

 

午前のティータイムに、

インド人スタッフに恐る恐る披露する俺

 

俺「え、えくすきゅーずみー。こここ、これ、アグラのお土産なんだけど・・・」

 

インド人A「お!これペーターじゃないっすか!もしかしてアグラのですか?!」

 

俺「そうそう。有名らしいじゃん。」

 

インド人B「凄い!今日は何かのお祝いですか?」

 

俺「いや、そんなつもりじゃないけど。食べていいよ。」

 

インド人A&B「サンキュー!」

 

なんと箱いっぱいのペーターを、

・・・・あっという間に食ってしもた・・・・

 

まさかこんなに喜ばれてしまうとは・・・

 

 

習慣だよね。

幼いころから、これが美味いと思って食べ続けている人と、

突然、37歳にして食べた俺の差

 

インド人に赤福とかを見せたらきっと俺と同じ反応をするんだよね。

インド人「うわ、何コレ、このべちゃべちゃしたの・・・」

みたいな。

 

美食も奇食の紙一重

天竺にてそんなことを実感した、

ペーターでした。

 

皆さんもタージ・マハル観光をされる際は

是非ペーターをお試しを。





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