納豆サブレを求めて

◆　そもそもサブレとは？　◆


サブレーと聞くと、
まず思い出すのはひよ子サブレー



鳩ではなく、ひよ子が出てくるのは、
俺が福岡出身だからなのかな。

（※改めて言うまでもないが、ひよ子は福岡名物である）


このサブレーというお菓子、
俺がこれまで食べてきたものが悪いせいか、
クッキーの少しボソボソしたものだと思い込んでいた。
上等なのがクッキー、安いのがサブレーってな具合に。

今回レポートを書くにあたって、少し調べてみて愕然

なんとなく・・・
むしろ、普通のクッキーよりもプレミアムじゃん。
勝手に「安物クッキーだ」とか思い込んでいたのは、
完全に誤りだった。

申し訳ない、サブレーの諸君
鳩くん、ひよ子くん、誤解したまま食べていて申し訳なかった。



今回はこんな反省をしつつ、
お店へと向かったのであった。



◆　豊橋に納豆が入ったサブレーがある？！　◆


豊橋市に納豆が入ったサブレー
納豆サブレがあるという情報を基に、
車を走らせること１時間ほど

ナビの示すポイントには、
納豆とは縁の無さそうなお洒落なお店があった。



やって来たのは、ラトリエ・ドゥ・テというお店
お店の名前を聞いた瞬間から、ヤバいかもとは思っていたが、
予想通り、洒落たお店だった。



こんなお店に、
本当に納豆入りのサブレーなんかあるのかな？



だってさ、ほら、
パティシエみたいな人もいるよ？

あの人が納豆をかき混ぜながらサブレーに入れている姿なんて、
想像つかんよ？（笑）



大丈夫か？納豆サブレなんて本当にあるのか？
水戸ならともかく、愛知の豊橋だぞ？
こんなお菓子屋に・・・・（以下略



次から次へと湧いてくる不安を小声で呟きつつ、
洒落た店内へを足へ踏み入れたのであった。






店内は物販コーナーとイートインコーナー
物販コーナーには俺一人しかおらず、
パティシエの視線は自ずと俺に注がれる・・・

仕方ない。この状況を利用するしかない。
コミュニケーションしてみるか。

俺「あの、納豆が入ったサブレーがあるって聞いたんですけど・・・？」

パティシエ「はい。そちらに並んでいるのが納豆サブレです。」




おぉ、この綺麗に包まれているものが、
納豆サブレか？！




パティシエ「そちらには、浜納豆が入っております。」





浜納豆？！



説明しようっ！！
濱納豆とは普通の納豆（糸ひき納豆）と違い、
固くて粘りのない塩辛納豆というものの一種である。



そうか〜、、、浜納豆か〜・・・
ねばねばしてないのか〜・・・・


パティシエに聞くところによると、
７月１０日の納豆の日に合わせて行われた、
豊橋名物”浜納豆”のイベントに、
納豆ケーキとこの納豆サブレで参加したところ、
非常に好評だったので納豆サブレを常設メニューにしたんだそうな。

※納豆ケーキの方は、ショコラ・ド・納豆というものだそうで・・・
そっちも食べてみたかったなぁー・・・

納豆のことしか聞かない奇妙な客にもかかわらず、
丁寧な応対のパティシエに気をよくした俺は、
納豆サブレの他にも美味しそうなお菓子を買い込んで、
家路についたのであった。





◆　では、食べてみよう　◆


というわけで・・・

これが今回の目的の納豆サブレである。








容器から取り出すと、こんな感じ。



Where is nattou?

どこ？納豆はどれ？？？

このナッツみないなのは・・・・納豆なのかぁ？




うーん・・・

食べてみりゃ分かるのかなぁ・・・

とりあえず、、、、いただきまーっす。




ふむ・・・・ふむ・・・・（食）



深い・・・

深い・・・味わいだ・・・



口の中で砕けたサブレーから感じられるのは、
芳醇なナッツの風味ではなく、
素朴な大豆の味。
浜納豆らしく、少し塩気を帯びた素朴な香ばしさが、
甘いサブレーを引き立てつつ口の中に広がる。


いやぁ、実に出来がいい。
浜納豆の良さだけを上手に活かしたサブレー
美味いじゃないか。


が、しか〜し、
ここまで来ると・・・出来が良すぎて、
もはや奇食ではないような気もする。



名前は奇食、
その実態は美食



奇食の領域を突き抜けた出来の良さに感心する一方で、
ネタとしは弱めだったことを少し残念にも思う、
納豆サブレであった。





お終い






今回行ったのは

ラトリエ・ドゥ・テ
（場所はこの辺り）

お店の詳しい情報はこちら



マドレーヌも美味かったです。


今回の情報は
ヒデさん、アンドウさんにいただきました。
ありがとうございました。


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