”厄介者”エチゼンクラゲを食す


エチゼンクラゲ

学名 Stomolophus nomurai

※1

大きなものは2mほどになるというこのクラゲが

昨今、日本の近海に大量発生し、

漁業関係者を困らせているという。


※2

漁をしても獲れるのはエチゼンクラゲばかり

おまけに国内での品価値はほぼゼロ

「サケ漁に影響が出始めた」

「大量に獲れすぎて底引き網が破れた」

「アンコウの漁獲高が・・・・」

惨状ばかりが聞こえてくる。






そんな”厄介者”エチゼンクラゲを

見事に調理したものを食べられる店があると聞いて向かったのは・・・




関西の名門 京都大学 (ただし学園祭w)



この学園祭の出店で

そのエチゼンクラゲの料理が出されているらしい。









(探すこと数十分)











あ・・・・・これはもしや!?!?!?!?!





な、なんて分かりやすい看板!!!w







そして店のテントの前には・・・




越前くらげ屋キターーー


そのまんま〜!!!(笑)






メニューをよく見ると・・・・



さしみスープヨーグルト



つまり、

前菜とメインとデザートがあるという充実っぷりw





3つまとめて「くらげのフルコース」でも作ればよかったのに・・・

惜しいぜ!w





ひょいっとテントを覗くと、調理の様子を見ることが出来た。

恐らく手前の四角いトレーに入っているのが刺身なのだろう。







そして、その横には・・・・




ぐらぐらと煮え立つくらげスープ

そこからふわりと漂う卵スープの香り

う・・・美味そうじゃねぇか・・・・・♪






この寒い中で透明の刺身を立ち食いする気は起きないっていうのもあって(笑)、

俺はくらげスープを食べることにした。



(道端だったので端を椀に置いたままです。ゴメンナサイ)

これがそのエチゼンクラゲを使ったくらげスープだ。


若干、ゴマを入れ過ぎ感も漂うがw

これがなかなかよく出来ている。

基本的には、わかめスープにかき卵を入れたもの

そこにエチゼンクラゲが入っているのだが・・・


(これがエチゼンクラゲ)

エチゼンクラゲが全く気にならない。

元々、エチゼンクラゲ自体は味がよく出る食材ではないのだと思うが、

具にタマネギが入っていることで

どれがエチゼンクラゲなのかタマネギなのか

探しながら食べないと分からないようになっている。


これが実に巧みだ。



さらにかき卵もぷるるんとした食感を舌に与えるため、

もはやエチゼンクラゲの判別は、しっかり探さない限り不可能。

いやぁ・・・いい出来だわ・・・・




この小さな椀で250円という、

ちょっと高めの価格設定が少し不満だが(笑)、

料理の出来はなかなかのものだった。




今、日本各地の漁業関係者は、

エチゼンクラゲの利用法に頭を悩ませているという。

タマネギと合わせることでエチゼンクラゲを分かりにくくしたこのスープが

何かのヒントになって、

捨てていたエチゼンクラゲに商品価値が出てくることを

期待したいと思う。






お終い






追伸

このお店の呼び込みの学生さんが悲惨だった・・・

「くらげいりませんかー?」

「エチゼンクラゲが食べられますよー?」

明らかに引き気味の通行人・・・・(;´Д`)


時代のパイオニアとは、そういうもんだよね・・・(笑)
グッジョブ!!!






奇食の館に戻る
(他にも色々な食べ物があります)


TOPに戻る

掲示板へ

メールを送ってみる

※1 http://blog.ohwada.jp/images/200509/jellyfish_3.jpg より引用
※2 http://prc.hiroshima-u.ac.jp/images-ja/84.jpg より引用