奇食ラーメンの老舗「菊や」
東京に行く機会があれば
ぜひ訪れてみたいと思っていたその名店へ、
ようやくやってきた。
ガラスにパンチの効いたフレーズが並んでいるが、
その解説は後ほど（笑）
「味自慢」と書いたのれんの横には
未知味のラーメンの数々
この品揃えで「味自慢」って言われても、ちっとも説得力が無いが・・・（笑）
店内は、カウンターのみの７席
イメージとしては、屋台を思い出してもらえればちょうどいいと思う。
俺と入れ替わりで２人の客が出て行ったので、
店内は俺ともう１人の客（４０代の女性）のみだった。
（この方は、実はこの店にとってのキーパーソンだったｗ）
驚きのメニューの数々店内の壁という壁には
大きな文字のメニューが貼られているわけだが・・・
これが凄い（笑）
赤・青・黄色・水色・紫のラーメン
ゴレンジャーラーメンになっていたら、迷わずこれにしていただろう。
色素が何なのかすっごく気になるが、
とりあえずスルー。
納豆ラーメンもあるけど、これもスルー（笑）
（正直、納豆ラーメンが普通に思えてきた・・・）
こっちには、珈琲牛乳ラーメン、ココアラーメン、
そして・・・・
ラーメンという単語と並んで使われたのはこれが初めてなんじゃないかと思われる
「アルカリ」
アルカリで思いつくものって・・・・
アルカリイオン水？！
あるいは、アルカリ電池？！
前者であって欲しいと、切に願う（笑）
※アルカリラーメンの右の読めないヤツは、
自然薯ととろろ昆布のラーメンらしい。
「『自然薯とろろ昆布ラーメン』だと長いから名前の真ん中を取ったんだよ。」
とは店主の談話。
読み方は「じょろこんラーメン」なんだとか。
そして最後に、
「暑いから」と路地に開け放たれたドアに貼られているのが、
今回の俺のターゲット
アイスクリームラーメンである。
アイスクリームラーメンの誕生秘話アイスクリームラーメンを注文すると・・・
興味深げにキョロキョロする俺に、
店主がアイスクリームラーメンのエピソードを話してくれた。
店主「うちの店にね、野球をやってる子供達が練習試合を終えて食べに来るのよ。
それで、お腹壊しちゃいけないと思って、
アイスキャンディーじゃなくて、いつもアイスクリームを出してあげてたんだけど、
ラーメンの中に入れてみてくれって言うのよ。」
俺「へぇ〜！じゃあそれで入れちゃったと・・・・。」
店主「そう。でもそのままだと溶けちゃうでしょ？だから色々考えてねぇ・・・・（笑）」
な、、、、何なんだ？！
この心温まるなエピソードは？！？！？！？
いきなりいい話じゃないか！！
(ノД｀)
（子供のお腹の調子を気にしたりとか、優しいねぇ、店主）
見せてくれ！！！
そんなに素敵なラーメンって、
どんなラーメンなんだぁ？！？！？！？
これがアイスクリームラーメンだ！！
なんかエライことになっている。
確かに上に乗っているのはアイスクリームのようだし、
その下はラーメンのように見える・・・・
しかし・・・・・・（笑）
前に置かれた瞬間、笑うしかなかった（笑）
あまりに動転して、
なぜこんなに美しくなく作ったのか？！を問い詰めるのを忘れていた（笑）
不覚だ。
とは言え、驚いている時間は無い。
なんせ相手はアイスクリームとラーメン
溶けるまでに食わねばならん！！
いっただきまーーーーっす！！！
ふむ・・・・（食）
おぉ！！！！冷たい！！！！
これ、冷やしラーメンなんだ？！
俺「これ、冷やしラーメンだったんですね！！！」
店主「そう。熱いのでやってみたけど、食えなくってね・・・（笑）」
・・・すげぇ、、、、この人、、、本気だ（笑）
本気で美味いものを作ろうとしてる！！！
（アプローチの仕方は変だけどｗ）
（ラーメンに浸るアイスクリームを掴む箸。なかなか見られない構図だｗ）
それで、
肝心の味なんだけど・・・・・
これはやばいと思っている人、多いでしょ？
これがね〜、、、
わりと美味いんだわ
もちろん、世の中にはこれより美味いラーメンは掃いて捨てるほどある。
が、しか〜し、
アイスクリームとラーメンを組み合わせたという
多分これが最強
冷えた醤油スープと、アイスクリームが、
まるでバター醤油のような組み合わせとなり
それなりに美味い味に仕上がっている・・・・
意外とイケるのよ、これ。
まぁ、この画像を見せて信用しろって言う方が無茶ですが（笑）
地獄絵図と化したスープ・・・・
この青海苔が無ければもっと綺麗に見えるのになぁー
やっぱこういうの入れたくなるのって、ラーメン屋の性（さが）なのかなぁ〜
とか思いつつ、
完食！！！
いやぁ、お腹いっぱい。
満腹っつーか、心理的にお腹いっぱい（笑）
ネタになって、一杯で（違う意味で）お腹いっぱいになれるアイスクリームラーメン
ある意味では、お得なラーメンだったような気がした。
色々と話を聞かせてもらったこのまま帰ってしまうにはあまりにもったいないお店
尚且つこの時点で客は俺一人になっていたということで、
少し長居して、店主に色々と話を聞かせてもらった。
赤・青・黄色・水色・紫のラーメンとは？
俺「この、赤とか青とかのラーメンって、何で色をつけてるんですか？」
店主「赤はトマト、青は青汁、黄色はウコン、水色と紫は、色々と野菜から取ってるの。」
意外と、健康的な色素！！！
俺はてっきりペプシブルーとか、そういうのを入れているのかと・・・・（笑）
店主「この水色は、紫色と・・・（以下略）」
紫色ラーメンと水色ラーメンは、深い係わり合いがあるらしい。
詳しくは、実際に注文してみて欲しい。
自然素材だし安心だよ！！！（笑）
珈琲牛乳ラーメン・ココアラーメンの誕生秘話
俺「この珈琲牛乳ラーメンってあるじゃないですか？
これは・・・スープがコーヒーなんですか？」
店主「そう。それはさっきそこに座ってた女性が考えたメニューだよ。」
またしても出た・・・・客の発案メニュー・・・
店主「あの人、コーヒーが凄く好きでさ、ラーメン食べた後もいつもコーヒーを飲むから
だったらラーメンに入れちゃおうって。
牛乳を入れないと、にがくてダメなんだよね。」
俺「へぇ〜・・・・・ (・∀・；) 」
店主「ココアラーメンもあの女性が考えたラーメンで、
『コーヒーが出来るならココアも出来るだろ。』って言うもんだから・・・（笑）」
店主、客の言うことを採用し過ぎ！（笑）
菊やが喫茶店をプロデュース？！俺「コーヒーのラーメンって言ったら、
お花茶屋にもコーヒーラーメンをやっている店（亜呂摩のこと）があるんですけど、
知ってますか？」
店主「あぁ、知ってるよ。あっちは喫茶店だよね。」
知ってたーーーーー！！！(ﾟ∀ﾟ)
店主「ここ１・２年かな、話を聞くようになったのは。
まぁ、作るまでには何年もかかってるんだろうけど・・・・」
なぜか亜呂摩の苦労に思いを馳せる店主・・・（笑）
店主「そう、うちも近くの喫茶店から相談を受けたことがあるんだよ。
『菊やみたいなコーヒーのラーメンをやりたい』って。」
俺「へぇ〜！！じゃあ、教えてあげたんですか？」
店主「うん。作り方とか材料とか全部。
でもね、ダメなの。」
俺「？？？？なんでですか？？？」
店主「（喫茶店の）嫁さんが反対しちゃう。
俺みたいに捻じ曲がった頭を持ってないと、理解できないんだよね（笑）」
というわけで、菊やによる喫茶店プロデュースは、泡と消えた模様。
残念だなぁ・・・・
やっぱり、天才ってのは、なかなか凡人には理解できないんだよなぁ〜（笑）
アルカリラーメンって何？俺「そうそう！このアルカリラーメンって何ですか？？？」
店主「あぁ、それは・・・・・（笑）」
なぜか少し恥ずかしそうに笑いながら、
店主が冷蔵庫を開けて、取り出したものとは・・・・・
そっちか。
アルカリイオン水ではなく、電池の方。
店主「アルカリ電池が入って、アルカリラーメン
この小さいのが子供用、大きいのが大人用・・・・みたいな（笑）」
なんでそこ、可愛く言うんだよ！！！（笑）＜語尾
俺「これがスープに入ってるんですか？」
店主「そう。」
俺「・・・それって・・・食べられるんですか？」
店主「さぁ、どうだろうねぇー・・・・（笑）
食べられないんじゃない？」
く・・・食えない？！？！
俺は「ラーメンが食べられるのか？」と聞いたんだが、
どうやら店主は
俺が「アルカリ電池は食べられるのか？！」と聞いたと勘違いした模様（笑）
んな、ガッちゃんじゃねーんだから・・・・
菊やワールドが全開だ。
最後に俺「楽しませてもらいました。ありがとうございました！！」
店主「あ、じゃあ、これ食後にどうぞ。」
缶コーヒーだ。
嬉しいねぇ〜。こういうサービス。
俺「これ、みんなにあげてるんですか？」
店主「そう。珈琲牛乳ラーメンを食べた人にもね。
これが本当の、コーヒーラーメン・・・はは（笑）」
・ ・ ・ ・ (・∀・；)
菊やワールドを理解するには、
まだまだ時間がかかりそうだ。
また行かねば。
お終い
今回行ったのは、
菊や
場所はこの辺り
営業時間は１１時から１５時、１７時から２０時
定休日は月曜日
※今回のレポートについて
店主の細かい口調は
俺の記憶による部分があるので違っているかもしれませんが、
内容は全て実際の会話に基づいています。
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