たこ焼きにもハンバーガーにもいなり寿司にも、
キムチ




岐阜県の南部に、
各務原(かかみがはら)という街がある。


(この辺ね)

この街で最近、
町おこしの一環として、キムチを使った創作料理を出すお店が増えており、
中には結構面白いメニューがあるとの情報が入ってきたので
実際に行って食べまくってきた。




サンドウィッチにキムチ


一軒目に選んだのは、ラパン・ミキというお店

外観は住宅っぽいが、内装はいかにも喫茶店らしく
居心地のいいお店だった。



ここで食べられるのは、キムチの入ったサンドウィッチ。

隠しメニューみたいな扱いだったら注文しづらいところだったが、
テーブルに置いてあるプレートでも
オススメ!とアピールしているメニューだった。



ヨカッタ、これで堂々と注文できる。




ポカポカの日差しに、少々眠気を誘われながら待つこと数分、

出てきたのはこんなものだった。



これが、キムチサンドウィッチである。





見た目はまぁ、予想通り。

サンドウィッチに挟めばこうなるだろうなぁっていう
想像通りのものが出てきた。



ではでは、早速

いっただきまーっす!!!







(以下、俺と嫁の現場での感想)

「美味い。意外と辛くないかな。水っぽくないのが不思議」


「美味しいね。マヨネーズが辛さを中和してるのかな?」



ただ単に挟んだだけに見えるが、
意外と小技が効いている。
挟まれているのはキムチとレタス、そこにマヨネーズ。
「水っぽくない」と感じたのは、恐らくキムチの汁気をよく切っているのだろう。
マヨネーズはキムチとレタスの味を仲介するのに役立っているようだ。

いやいや、美味いねぇこれ。


一軒目から大当たり。
気を良くした俺は、お土産として売られていたキムチパイバーグを買って
店を後にしたのであった。
(キムチパイバーグについては後述)



◆店舗情報◆
ラパン・ミキ
場所はこの辺り
営業時間:6:00〜18:00
定休日:第3月曜日




たこ焼きにもキムチ


2軒目に選んだのは、嫁の好物のたこ焼き

たこばやしというお店である。




家族でやっているお店らしく、

注文を告げると少年が母親に向かってこう叫んだ。

「キムチだよー!キムチー!!!」


少年よ、
そんなに珍しいのか、キムチの注文が(笑)



少年の反応に一抹の不安を感じたが、

出てきたたこ焼きは、かなりまとも、
否、むしろ美味そうだった。



これが、キムチたこ焼きである。

よく見ると、部分・部分が赤くなっているのが、
紅生姜ではなくキムチの証拠である。



ではでは、冷めないうちに・・・


いっただきまーっす!!




ふぁ!あっつい!!





(以下、俺と嫁の現場での感想)



「美味いっ!いいねぇ、表面がカリっとしていて美味い。」

「いや、単にたこ焼きが好きなだけでしょ、キミ」


そういえば、こういうのはどこかで食べた気がする。
お好み焼き屋でトッピングにキムチが選べる店はたまにあるし、
大阪ではキムチたこ焼きを出すお店があったっけ。
そう、粉モノとキムチの親和性は高いのだ。

各務原で食べるからこそ意味があるわけだが、
他での実績もあるため、このキムチコラボは安全パイ
美味が約束されたキムチメニューだった。


◆店舗情報◆
たこばやし
場所はこの辺り
営業時間:10:30〜19:00
定休日:木曜日、第3・第5水曜日



ハンバーガーにもキムチ


続いて俺たちが訪れたのは、

各務原市でも南端の木曽川沿いにある河川環境公園

(この対岸で、もうじきシュールストレミングを開けようとしているわけで・・・)


水族館や観覧車をスルーして、
奥へ奥へと進んで行ったところに、目的のパン屋があった。



やって来たのはホームブレッドキッチン こむぎというお店。

ここの看板メニュー、キムチコロッケバーガー
大そう美味いと評判なんだそうな。



ほら、、、、



見るからに、美味そうでしょ?





パンの手触りも、コロッケの臭いも、

もうたまらない。







いっただきまーっす!!!



(以下、俺と嫁の現場での感想)

「胚芽パンがいいねぇ、美味い!」


「コロッケ超うめぇ!!キムチは・・・無い方が・・(以下自主規制)

これはズルい。
ハンバーガーが美味すぎる。
感動はキムチと関係ないところで起こり、
後からキムチの存在に気付く。

やはりコロッケの美味さにキムチが必須じゃないところが問題なんだと思う。
このバーガーは、パンがすごく美味かった。
ここはぜひ具を豚キムチあたりに代えてやってみてくれないだろうか?

そうしたらきっと、
「パン美味い!豚キムチ美味い!豚キムチバーガー最高!!」
ってなるんじゃないかなぁ?

再考が必要だと思った。
これはこれで美味いんだけどね。


◆店舗情報◆
ホームブレッドキッチン こむぎ
場所はこの辺り
河川環境楽園内です
営業時間:10:00〜21:00




なんといなり寿司にもキムチ


最後の訪問地は、温泉ランド



各務原温泉 恵みの湯である。



腹もふくれたから風呂にでも入って・・・

というわけではない。



ここへやって来たのも、目的はキムチ料理である。



こんな風に、

いかにも温泉センターの休憩所

食事メニューとして出されているのが、キムチいなりである。






外からでは分からないが、

油揚げをめくってみると、キムチが現れる。




お、いるいる!!w

真っ赤に染まった酢飯とキムチ

思えば、寿司とキムチと言えば、
日本と韓国それぞれを代表する食品
それらがここ、各務原で一つになったわけだ。


奇跡の日韓コラボ食品、

いただきまーっす!!!







(以下、俺と嫁の現場での感想)



意外と、、、キムチの味がしないよね・・・」

「これは・・・何がしたかったんだろう・・・」




これは本当に意外だった。

いなり寿司の酢飯がキムチの味を打ち消しているのだ。
(恐るべし、酢飯!)

多少ピリっとはくるが、キムチの味というよりは、ほぼ酢飯の味。
わざわざキムチを入れておきながら、
酢飯でキムチの味を消してしまうという堂々巡りをしている。


普通だったらキムチの味を活かしていようが消していようが、
どちらでも構わないところだが、
今回に限ってはキムチの味を活かすべきだったんじゃないだろうか。

だって、やろうとしているのはキムチでの町おこしなんだもん。
キムチの味を活かさずしてどうする?!って思うわけだ。



とはいえ、キムチとしては相手が悪かったのだろう。
酢飯、恐るべし。
寿司とキムチという日韓コラボ食品には、
酢飯という壁が立ちふさがっているのであった。



◆店舗情報◆

各務原温泉 恵みの湯
場所はこの辺り
営業時間:10:00〜24:00
定休日:無休日
(詳しくは公式ページへ)






お土産にもキムチ



旅の最後を〆るのは、お土産



キムチサンドウィッチを食べたラパン・ミキさんで買った

キムチパイバーグである。




袋から出すと、こんな感じ。






裏面を見て、この食べ物の正体が分かった



これってパンなんだな。


パイバーグっていう名前からはよく分からなかったが、

どうやら食パンの中に具を詰め込んで焼いた食べ物のようである。





中はどうなっているかというと・・・



ちょっとピリっとくる、ハンバーグのような具が詰まっていた。
(右上に埋まっている豆みたいなのは、各務原の名物”松の実”なんだそうな)


具に混ぜ込まれているのは当然キムチ
小腹が空いた時のオヤツに、
あるいは、ピリ辛なので居酒屋メニューなんかにしたら良さそうな
技ありの一品だった。
(ラパン・ミキさん、いい仕事してるなぁ〜)




お終い





今回登場したお店に関する情報は、
各務原キムチ(公式サイト)
を参照してください。


この記事の情報は08年2月時点のものです。
定休日などの情報は変わっている可能性がありますので、
ご自分で確認をお願いします。



なお、何度も登場したこのキャラクターは

各務原キムチのイメージキャラクター
キムぴ〜でした。
ゆるキャラですね(笑)



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